ayulaveの放言

思いついたことを見境なく書いてます

好きな小説(単発本)3

好きな小説の第3弾になります。

 

七人の証人 西村京太郎

作家はあまりにも有名で、十津川警部も2時間ドラマでシリーズ化

しているなど、有名です。

今回紹介させていただくのは、その十津川警部物の中で、鉄道ものとは

関係ないですが、謎の土地に十津川警部と、ある殺人事件に関連した七人

の関係者が、誘拐されて連れて来られます。

一応解決している件の殺人事件について、誘拐犯が真相を探るのが目的

ですが、けっこう引き込まれる展開でした。

 

ガリバー・パニック 楡周平

建設作業員の主人公は、突然異世界に飛ばされるが、そこは自分だけが

巨大化した世界でした。当然周囲から最初は怪物扱いされますが、段々

打ち解けていきます。

主人公への対処法について、政治絡みのリアリティが「シン・ゴジラ

に似てるかなってちょっと思いました。

 

猫間地獄のわらべ歌 幡大介

時代劇ミステリーです。

ある藩で起こった切腹事件について、主人公は藩から事実を捻じ曲げる

よう申し付かります。

一方別の場所で起こる連続首切り殺人。

両方について展開していきますが、ラストに意外なところでどんでん返し

があります。

 

おしい刑事 藤崎翔

推理力があって、実際に犯人を追い詰めるのに毎回すんでのところで

同僚に手柄を横取りされてしまう刑事の話。

毎回お決まりのパターンですが、そこが面白いです。

続編で「恋するおしい刑事」があります。

 

お隣さんが殺し屋さん 同じく藤崎翔です。

美少女女子大生と、隣に住む殺し屋風情の男の話ですが、ラストで

大どんでん返しがあります。

 

鴉 麻耶雄嵩

一般の人が入るのが困難な閉鎖された村に入った主人公。

その村は独特な慣習があり、生き神扱いされる存在を崇拝しながら生きて

います。

主人公は弟の死の真相を探るために、その村に入ったのですが、衝撃的な

事実が待ち構えていました。

いくつものの謎がラストで明かされます。

淡々とした文章が怖い。メルカトル卿の出自が明かされる?話でした。

 

百年法 山田宗樹

医学の発達により、100年以上の長寿が可能になった日本で、社会のバラ

ンスを取るために、100歳で強制的に死を迎えなければいけない社会の話。

100歳までは若いまま人生が過ごせます。

この法律をめぐる政治家や官僚の動きがすごく面白かったです。

 

次回は、特に自分が好きな西澤保彦作品と、半村良作品について書きたい

と思います。