昔からミステリー作品が好きですね。
色んなミステリーを読みましたが、自分が特に好きなのは、叙述トリック
を用いた作品ですね。
叙述トリックというのは、作者が作品中に仕掛けを施して、読者をミス
リードする技巧です。
例えば作品中のある人物について、本当は男性なのにわざと誤解を招く
ような書き方をして、読者に女性と誤認識させるやり方です。
これが最後に事件解決に影響したりするわけです。
でもこれって、文章で書くから出来るんであって、映像化するとなると
すごく難しい。
だって見ている人をミスリードしようにも、男性は男性として見て
いる人にモロばれですもんね。
ここが監督の腕の見せ所なんでしょうけどね。
今ではネットで「叙述トリック」と検索すれば、それを扱った作品が
たくさん紹介されます。
読むと面白い作品もたくさんありますね。
楽しいのは、叙述トリックを扱っている場合、遡って文中を読み返して
見ればちゃんと伏線はあるわけです。
それを見て「あーなるほど」と感嘆するのが楽しい。
でも読者の中でも、普通に一度目で読みながら「おやこの描写は不自然だ」
と、気づきながら読める人もいるんでしょうね。
そういう頭のいい人は尊敬します。
自分は基本的に海外の小説は読みません。
登場人物の名前がカナ表記で感情移入できず、誰が誰というのを認識しに
くいからです。
頭が悪いといわれればそれまでですが。
海外のミステリーでも叙述トリック作品はあるんでしょうね。
食わず嫌いはやめて、一度くらいは読んでみようかな?