ayulaveの放言

思いついたことを見境なく書いてます

古ぼけた店がなくなって

自分が子供のころ、町にいくつか駄菓子屋さんがありました。

たいていおじいさんやおばあさんが一人で店番をしている、本当に

個人商店そのものでした。

10円とか20円で買える一口サイズの駄菓子がメイン商品でした。

自分の時代は、仮面ライダーのカードが入ったスナック菓子が売って

いて、自分はしていませんがそのカードだけが目当てでお菓子を捨て

てしまうので、「食べ物を粗末にする」ということで社会問題に

なったそうです。

まあそれは良くないことだと思いますが、レアなカードとかあったの

は確かで、袋を開けてそういうカードだった場合、喜んだ記憶は確か

にあります。

今はもう、そういう店は独立して街中では見ませんが、大手のショッ

ピングモールの一角で、懐かしコーナーという意味合いで駄菓子屋

店舗は見ますね。

今回この記事を書いたのも、久々にそういう店に入って懐かしさを

覚えたからです。

昔のフーセンガムやら飴玉やら、当時の値段ほぼそのもので売って

いますが、採算はどうしているんでしょうね。

唐沢寿明主演の「20世紀少年」を見ると、そういう時代の駄菓子屋

が登場しますね。

昔は駄菓子屋に加えて、古書店もありましたね。

ブックオフとは違って、店舗が狭く本の置き方も乱雑でした。

さすがに埃までは被っていなかったと思いますが、被っているんじゃ

ないかと思わせる清潔感のなさもありました。

こういう店はブックオフみたいに、軽い感じの書物や漫画は置いて

いないですが、何だこれはと思わせる古書や珍書がありました。

値段も高価だったりすることもありますが、それでも掘り出し物を

探すにはうってつけだったと思います。

残念ながら古書店もほとんど自分の周囲からは見なくなりましたが、

足を延ばせば今でもどこかにあるんでしょうかね。

こういう店も儲け度外視で、老人の趣味の一環みたいな感じじゃない

と経営できないですよね、きっと。

店内が広くて明るくて清潔感があるのが、店の必須条件なのは当然

なんですが、昔の駄菓子屋みたいに照明が弱くて店中に暗闇が出来て

夕方には閉まってしまうような、古ぼけた店は好きでした。

駄菓子屋から時代がちょっと後ですが、昔は映画を個人で見るといえば

VHSテープでした。

今はもうDVDとブルーデイの時代ですので、VHSの販売もレンタル

も基本的にはやっていないのですが、たまにVHSで在庫の販売を

している店があります。

駄菓子屋ほど薄暗い雰囲気ではないですが、こういうVHS専門店も

掘り出し物が時折あります。

映画やTVドラマを観賞用に保存するとき、VHSには収録されたが、

諸事情でDVD化しなかった作品など往々にしてあるからです。

こういうのは、VHSを手にいれるしかありません。

VHSデッキと変換ソフトがあれば、DVDに変換とかそんなに難しく

ないですものね。

こういう作品をVHSが置いてある店で、「おお」となるわけです。

こういう店も、割とVHSテープは粗雑に置いてあったりしますし、

店員ものんびりとした感じで、熱い商売意欲は感じられません(失礼)

こういう店も自分の周囲にはないですが、やはりちょっと足を延ばせば

行ける範囲にあるといいと思います。

時代の流れというのがありますので、衰退はやむを得ないですが、絶滅

することなく、各県に5店舗くらいは存在してほしいものです。