ayulaveの放言

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母の成年後見人だった話 6

2月のある朝、目が覚めて朝食後、出勤の準備をするかなって矢先に、

母の病院から連絡が入りました。

母の病院は車ですぐ行ける距離でしてから、急いで行きました。

担当看護師さん曰く「もう厳しいんです」と言われ、動揺しました。

慌てて親戚関係に連絡して、それから30分後には逝ってしまいました。

生前から葬儀社は決まっていましたので、葬儀の手配はテキパキと進み、

日程の関係で当日お通夜、明日本葬と早々と決まりました。

葬儀後は役所に行って、死亡に伴う手続きも終わりました。

本当にあっという間でした。

で、金融機関に行って葬儀代を母の通帳から出そうと思ったんですが、

いくら成年後見人とはいえ、金額がそこそこの額だったので目的を聞かれ、

葬儀費用のためだと正直に話すと、その場で凍結されてしまいました。

厳しいなとは思いましたが、金融機関としてそうせざるを得ないのかな。

幸いという言い方はおかしいですが、母の容態が悪化してから最悪のこと

を考え、3つあった金融通帳は1つにまとめておきました。

父の時面倒でしたからね。

葬儀代は自分が建て替えました。

 

それから裁判所に母の死を電話で報告しました。

もちろん、1か月後に提出する予定だった収支報告はしなくていい、との

こと。ただ成年後見人としての役目を負え、最終的な財産状況を相続人に

引き継ぐので、その報告書は作ってくださいと。やることは一緒でしたね。

手間的には同じでしたが作成して裁判所に提出し、後日「完了です」と

連絡をもらいました。

実質、成年後見人の登記が出来てから8か月後の死でした。

 

それから先月ですが、49日法要も済みました。

それで母の財産を弟と相続するのですが、やはり遺産分割協議書や不動産の

登記変更は素人がやるとなかなか手間なので、司法書士さんにお願いする

ことにしました。また新たに司法書士さんを探すよりも、前の司法書士さん

にお願いすることにしました。

 

今その準備中です。全部書類が揃ったら司法書士さんに手続きを進めてもらう

ことになります。父が亡くなった時よりはシンプルに手続きが進みそうです。

 

自分が書くことはここまでになります。

誰でも親の死を迎えるとするべきことでしょうが、母が認知症だったことで、

通常よりもちょっと違う経験をしました。

成年後見人制度も色々問題があるのではない、などの記事もネットで見たり

します。成年後見人が勝手に認知症の人の財産を使い込むとかいうのは論外で

明白な犯罪行為ですが、そうでなくても色んな人の意見を聞いて、成年後見

を引き受ける人にも過重な負担にならないよう、制度の運用を考えてもらった

ら、と国にはお願いしたいところです。

 

以上、自分の経験談でした。