最近、防衛省の予算使い残しの問題をニュース記事で見ました。
国家レベルなので、残額が億単位と大きいんですが、なぜそんなに使い残し
が出たのかはきちんと詳細を見ていないので分かりません。
ただ個人的な意見になりますが、残があるなら国庫に返納する、その考えが
シンプルでいいんじゃないかと思います。
結局悪しき発想というか慣習で、次の予算査定で「余っているならそんなに
要らないんでしょ」と最初から切られるのが嫌で、むりやり使ってしまう
ということが問題だと思います。
もちろん予算要求の時に精査して、今年度これくれい必要だからと要求する
のは必要でしょう。
しかし1年間完璧に想定とおり進むとは限らないんですから、余剰が出る
場合もあるでしょうね。
もちろん当初に杜撰な見積もりをしていたらダメではありますけど。
最近は知りませんが、ひと昔前は年度末(3月ころ)になると、やたら
道路工事が増えて、予算の消化とか批判の対象になっていました。
また本当の話かは知りませんが、地方自治体が国から補助金を受けたら、
絶対使い切らないといけないなんて聞いたこともあります。
毎年会計監査院が国の予算の執行状況や使途などを調べているなら、そう
いうところにメスを入れてほしいですね。
当初予算をを要求するときに年次計画で精査して要求し、途中で想定外の
事情が発生したら補正予算を要求、年末で不用額が出ればすっと返せば
いいんです。
国だけでなく、都道府県、地方自治体レベルでも同じ話ですよね。
不用意に当初予算を膨らませるのもよくないですが、不必要に予算を使い
切るのはもっとよくない。
国や県や役所には、効果的で弾力性がある予算執行を求めます。