もう15年以上前ですが、中国の上海に旅行に行ったことがあります。
外国人専用の観光ホテルだったと思いますが、非常にきれいで清潔感
がある立派なホテルに泊まりました。
ところが、ホテルから1kmもはなれていない場所に行くと、突然
景色が変わりました。
華やかな建物はなくなり、田舎風景に変わりました。
鼻につく下水道の匂い、そしてトンネルみたいなところで手足に欠損
がある人が、見世物小屋の見世物みたく、小銭をもらう商売をして
いました。
日本にも未だ貧富の差はありますが、外国は極端だなと驚いた出来事
でした。
アメリカのロサンゼルスに行った時も、やはりホテルは立派なのです
が添乗員いわく、このホテルから出て3つ目の角は曲がってはいけない
という。
理由を聞くと非常に治安が悪く、銃で脅されて金銭を取られるからだそ
うです。
これまた極端な風景の様変わりですね。
日本の「トネンエルを抜けるとそこは雪国だった」みたいな情緒溢れる
景色変化とは雲泥の差です。
国が変わればこんなに変わるという話なんでしょう。
また時代により景色変化は全然違いますね。
日本でいえば明治維新のときと、太平洋戦争の前後で大きく景色が変わ
りました。
厳密にいえば都心部ほどその変化は大きかったでしょう。
特に太平洋戦争については、多くの人の犠牲と建物の損失で変わってし
まったのですから、もの悲しくもあります。
自分は経済発展で、清潔感がある整った町になることに異論はありませ
ん。
同時に昔からの自然豊かな田舎を残すのも大事だと思いますが、上海
みたいにちょっと歩いただけで、突然下水道臭がする街並みになるのは
極端すぎると思います。
そういうのはやはり経済発展に歪みがあるんだと思います。
都会と田舎、雪国の東北地方と海がきれい過ぎる沖縄、そういう多くの
景色が見られる国が一番最高だと思います。
そういう意味では、四季がある日本は最高ですね。
良くも悪くも、日本は少子高齢化時代に入ります。
人口もそんなに増えないでしょうから、むやみに居住地のための開発は
必要なくなるわけです。
最低でも今の都心部と地方のすみ分けを、守っていけたらいいと思い
ますね。
外国でも、なかなか貧困という問題はなくなりませんが、いびつな経済
発展でさらに貧困にならないように、その国がいい施策をしてくれると
いいですね。